第3章 分野別に見た外交


(3)知的交流

(イ)日本研究・知的交流の促進

(i)日本研究

 諸外国における日本の政治、経済、社会、文化に関する研究を振興することは、各国における対日理解を促進するとともに、次世代の知日派を育てる上で非常に重要である。日本は国際交流基金を通じ、中国の北京日本学研究センター等日本研究の拠点となる世界中の機関を対象に、専門家の派遣、事業への助成、図書寄贈を行ったほか、日本研究者を招聘した。

(ii)知的交流

 アジア各国のコミュニティ意識を醸成することを目的として、多国間の共同作業・交流を重視した事業を知的交流事業の一環として企画・実施している。7月には、日本、中国及び韓国の各界リーダーをそれぞれの国で一堂に集めて、三者間の信頼関係を醸成する「日中韓次世代リーダーフォーラム2006」を開催し、現在3か国が共通に抱えている課題について意見交換を行い、課題解決の方途を探った。

(ロ)国際連合大学との協力

 外務省は、日本に本部を置く国際連合大学と連携・協力を進めており、8月には、国際連合大学にて「平和構築を担う人材とは-アジアにおける平和構築分野の人材育成に関するセミナー」が、国際連合大学、外務省の共催により開催された。




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