(2)文化事業
日本の文化・芸術作品や公演を海外に紹介し、外国の文化を日本に紹介することは、従来の代表的な文化交流である。日本には能や歌舞伎、文楽、相撲等の伝統的な文化やスポーツに加え、歴史的建造物や美術、芸能、現代美術、デザイン、音楽、建築、アニメ、マンガ、ファッション等多様な文化がある。現在、日本のアニメ・マンガ等のいわゆるポップカルチャーは海外で圧倒的な人気を博し、「クール・ジャパン」(かっこいい日本)として世界の注目を集めており、外務省では、こうした新しい文化への関心も日本そのものへの関心につなげることができるよう、民間団体と協力しつつ、在外公館及び国際交流基金を通じて、各国の特性を踏まえた文化交流を促進している。また、2006年から中国との間で市民レベルに着目した未来志向の交流事業として、高校生の長期招聘事業のほか、国際交流基金日中センター事業を開始した。

▲現地でも人気の高いアニメ「キャプテン翼」を描いた給水車(日本の復興支援で供与)を利用するイラク・サマーワの人たち((c)高橋陽一/集英社)
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