第2章 地域別に見た外交 |
(2)コーカサス
アゼルバイジャンとアルメニアとの間のナゴルノ・カラバフ問題や、グルジア国内のアブハジア自治共和国及び南オセチア自治州の分離・独立問題の解決に向けたOSCE等による調停作業が継続されたが、目立った進展は見られなかった。特にグルジアについては、両地域の問題に関連してロシアとの関係が悪化し、9月にロシア軍将校4名がスパイ容疑でグルジア側に拘束されたことを契機にロシアが厳しい対グルジア制裁措置を講じるなど、両国関係の緊張が急速に高まった。 日本は、3月、アリエフ・アゼルバイジャン大統領を招聘し、小泉総理大臣との首脳会談を通じて両国関係を更に発展させていくことを確認するとともに、7月、山中外務大臣政務官をアゼルバイジャン及びグルジアに派遣するなどして、同地域との交流の強化に努めた。 |
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