第2章 地域別に見た外交


(2)国際社会の諸課題への取組

 7月、日本は、アジアの国では最初の国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)正式加盟国となり、中南米諸国との経済・技術協力の推進と、地域の安定的発展への貢献を拡充していくこととなった。また、日本は、APEC、東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)等の場を活用して、アジアと中南米双方の結びつきを深めるために積極的な役割を果たしている。さらに、9月、日本は、カリコムに対する初代の日本政府代表として関興一郎在トリニダード・トバゴ大使を任命することを決定した。日本は、カリコムを構成するカリブ諸国14か国と、日・カリコム事務レベル協議(2月、第11回協議を東京で開催)等を通じ、緊密な関係を築いており、国際捕鯨委員会(IWC)等国際場裡での協力も進めている。

 日本は、公正かつ透明な大統領選挙が実施されるようペルー、ニカラグア、エクアドル、ハイチに選挙監視要員を派遣したほか、ハイチに対して、7月に開催された支援国会合において、当面、1,000万ドルをめどに支援することを表明した。




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