(5)ベトナム
4月の第10回共産党大会で指導部の大幅な若返りが行われ、実務重視型の体制となった。11月には、議長国としてAPEC首脳会議及び閣僚会議を主催した。国内経済は近年7%~8%台の成長を続けており、WTO加盟が実現した。
日本との関係では、10月にズン首相が首相就任後初の公式訪問として訪日し、安倍総理大臣との間で両国首脳間では初となる共同声明「アジアの平和と繁栄のための戦略的パートナーシップに向けて」を発出した。またその際、二国間経済連携協定の正式交渉を2007年1月から開始することに両首脳間で合意した。11月のAPEC首脳会議の際には、安倍総理大臣のベトナム公式訪問が行われた。また安倍総理大臣のベトナム訪問と同時期に、130名を超える大規模な経済ミッションが派遣され、官民一体となって日・ベトナム経済関係の強化に取り組んだ。

▲会談後、日・ベトナム共同声明に署名した安倍総理大臣とズン・ベトナム首相(10月19日、総理大臣官邸 写真提供:内閣広報室) |