第2章 地域別に見た外交 |
(4)タ イ
2月、タクシン首相退陣を求めるデモが拡大し、タクシン首相は下院を解散した。4月、選挙が行われたが、野党のボイコットや多数の白票により、議席が確定しない事態となった。その後の再選挙でも議席は確定せず混乱が続く中、司法当局は選挙を違憲無効と判じた。9月、やり直し選挙を控えた中、陸軍を中心とする無血クーデターが発生し、タクシン首相は失脚した。そして10月、元枢密院顧問官のスラユット首相を首班とする暫定政権が発足し、1年後の選挙の実施、新憲法の起草等の課題に取り組むこととなった。 日本との関係では、6月に行われたプミポン国王陛下即位60周年慶祝行事に天皇皇后両陛下が御出席になり、10月及び12月には浅野外務副大臣がタイを訪問した。また、2007年1月、岩屋外務副大臣がタイを訪問し、日タイ修好120周年開幕式典に出席するとともにタイ要人と会談した。タイからは、5月にカンタティ外相が来日し、8月にシリントーン王女殿下、10月及び11月にチュラポーン王女殿下が来日した。 |
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