第1章 概 観


(国  連)

 日本は従来、包括的な国連改革を積極的に進めてきている。安保理改革に関しては、2005年に国連総会に提出したG4(日本、インド、ブラジル、ドイツ)決議案は採択に付されるに至らなかったものの、改革の機運をかつてなく高めた。この結果、早期に改革の結果を出すことの必要性に関する認識は国連において幅広く浸透している。日本は、改革を進めるべく、引き続き関係国と協議を行っている。また、日本の国連加盟50周年に当たる12月18日には、国内でこれを祝う記念式典が行われ、国連改革の必要性が改めて認識された。

 2期10年間の任務を全うしたコフィ・アナン事務総長の後任として、国連総会は10月、安保理の勧告に基づき、韓国の潘基文外交通商部長官を任命した。日本は、35年ぶりのアジア出身の事務総長選出を歓迎しており、今後、潘新事務総長と緊密に協力しながら、国連における様々な取組を進めていく。




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