第1章 概 観 |
(米 国) ブッシュ政権は、外交では、テロとの闘い、イラクの安定化、大量破壊兵器拡散阻止等を、内政では、不法移民への対応、医療保険・年金改革、代替エネルギー開発等を、優先課題として積極的に取り組んだ。しかし、ブッシュ大統領の支持率は、イラク情勢の混迷等により、2006年を通じ30%台~40%台で低迷し、11月7日の中間選挙の結果、民主党が連邦議会上下両院で多数党の地位を共和党から奪回した。 日米関係について、6月の小泉総理大臣訪米では、価値観と利益を共有する両国が二国間関係を深化させ、幅広い協力を行っていくべきことが確認された。9月に就任した安倍総理大臣は、「世界とアジアのための日米同盟」との考えの下、11月に行われたブッシュ大統領との初の日米首脳会談で、日米同盟を更に強化し、国際社会の諸課題に共に立ち向かっていくことを確認した。 |
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