(2)シンポジウム・セミナー等を通じた取組
外務省は各界有識者の知識と経験を政策決定の参考とするとともに、個別の政策に関する国民の理解を深めるために、広く学界、経済界、報道関係者、非政府組織(NGO)等の各界有識者の参加を得た討議の場を設けている。具体的には、内外の有識者の参加を得て多くのシンポジウム・セミナーや研究会等を開催して、2005年には内外で60件を超える行事を開催した。テーマとしては、日本の安保理常任理事国入りを含む国連改革をはじめとして、平和構築、テロとの闘い等、変貌する国際秩序と国際社会の課題をとりあげた。
また、政府間での議論を補完する場として、トラック2と呼ばれる非政府・民間レベルでの対話や政府と民間が混在する形での対話も多数開催されたが、外務省としてもこうした対話には積極的に協力した。
こうした内外の有識者や国民を交えた議論の場は、率直な意見や疑問をぶつけ合う機会として政府間交渉や国際会議等での議論を補完するものでもあり、外務省としても多様な意見を踏まえて創造力に富む外交を推進する上での有益な機会としてこれらを積極的に活用している。
▼外務省がかかわった主要なシンポジウム及びトラック2会合

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