
Q.日本のIC旅券の構造は?
A.上図のとおり、冊子の中央部にICページが綴じ込まれています。ICページは、(1)プラスチックカード、(2)ICチップ、(3)通信アンテナから成っています。ただし、(2)(3)は、(1)のプラスチックカード中に格納されており、通常は見えません。なお、IC旅券の技術仕様は国際民間航空機関(ICAO)の国際標準に準拠しています。
Q.ICに記録される情報は?
A.ICチップには、(1)顔画像、(2)氏名、(3)生年月日、(4)旅券番号、(5)発行国等、身分事項ページに記載されている事項が記録されています。
Q.IC旅券導入により期待される効果は?
A.IC旅券の導入により、顔写真の貼替えや、身分事項の改ざんなどの偽造・変造が行われても、ICチップに記録されている元の真正な情報との照合によりこれを見破ることが容易となります。また、今後、ICチップに記録された顔画像と、その旅券を提示した人物の顔を照合する電子機器が、各国の出入国審査場に段階的に整備されていくことにより、他人による旅券の不正使用(成りすまし)の発見に対しても効果が期待されます。
Q.日本のIC旅券の手数料は?
A.ICチップが含まれるため、現行の手数料よりも1,000円高くなり、10年旅券が16,000円、5年旅券が11,000円になります。
Q.今、持っているパスポートをIC旅券に切り替える必要は?
A.必要ありません。IC旅券導入後も有効期間満了日までそのまま使用できます。