第4章 国際社会で活躍する日本人と外交の役割


第2節 安全で安心な海外渡航・在留のための環境整備の着実な進展

1.海外で生活・活動する日本人の支援と領事サービスの向上

【総  論】

 海外で生活・活動する日本人は年々増加しており、2005年の海外渡航者は1,740万人(速報値)、在留邦人数は永住者を含め101万人(2005年10月1日現在)に上っている。このような中、海外における国民との接点である領事業務の重要性は高まっており、外務省は国民に対する領事サービスの一層の向上に努めるとともに、海外における国民の安全を確保し、利益を増進させるための取組を進めている。

 特に、安全で安心な海外渡航・在留のための環境の整備を着実に進展させる観点から、(1)2004年12月のスマトラ沖大地震及びインド洋津波被害時の対応を教訓とした、海外における大規模なテロや災害等の緊急事態に対応する体制の整備、(2)教育・保健分野における安心感の向上、(3)国民の円滑な渡航を確保する観点から、IC旅券の導入に取り組んでいる。




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