第4章 国際社会で活躍する日本人と外交の役割 |
【総 論】 グローバル化の進展とも相まって、国際社会における相互依存関係が一段と強まっている今日、様々な立場から国際社会で活躍する日本人が増えていると同時に、国民一人ひとりが国際情勢や国際社会における日本の役割に高い関心を有するようになってきている。 民間企業、国際公務員、非政府組織(NGO)、青年海外協力隊やシニア海外ボランティア、さらには各種交流団体といった様々な立場から日本人が世界各地で活躍し、重要な役割を果たしている。こうした中、政府としては、外交政策を展開するに当たって政府内だけでなく、このような国民各層の知見を活用した政策の企画・立案を行うことが重層的な外交を展開する上で以前にも増して重要との認識の下、これらの活動を支援し、連携を深めていくことが必要と考えている。 また、日本人や日本企業による活動が世界中に広がる中、海外の日本人が必要とする領事サービスはもちろん、海外の日本人の安全確保や、海外の日本人や日本企業が安心して生活し活動できるよう支援していくことは、日本の国益の確保という観点から重要であり、政府として積極的に取り組んでいる。 |
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