第3章 分野別に見た外交


3.持続可能な開発・地球環境問題

【総  論】

 グローバル化の進展は、国境を越えたヒト・モノ・サービス等の移動を加速・拡大し、大きな経済的恩恵をもたらしている。一方で、その恩恵はすべての国や人々によって等しく享受されているわけではなく、貧富の差の拡大や地球環境問題の深刻化といったグローバル化の負の側面も顕在化している。このような状況の打開には、グローバル化の恩恵を開発途上国を含む国際社会全体が適切な形で享受し、環境と開発を両立させる「持続可能な開発」を実現していくことが極めて重要である。日本は、地球環境に関する国際的なルールづくりに貢献するとともに、気候変動、「3R」、防災等、持続可能な開発の分野でイニシアティブを発揮し、「もったいない」を合い言葉に力強い環境外交を推進している。




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