(4)日本とイラクとの関係
4月に移行政府が発足して以来、日本・イラク間では要人の会談が活発に行われてきた。6月には、憲法制定支援セミナーに参加するため来日したハサニー国民議会議長及び国民議会議員一行が小泉総理大臣及び町村外務大臣を表敬し、また、ブリュッセルにおいてイラク国際会議が行われた際に町村外務大臣がジャアファリー首相及びズィーバーリー外相と会談した。10月以降はイラク要人の来日が相次ぎ、10月にはベルワーリー都市・公共事業相、11月にはズィーバーリー外相、12月にはジャアファリー首相及びウルーム石油相が日本側要人と会談を行った。各会談では、民族、宗派を越えた協調の下での政治プロセスの進展、経済社会分野の復興等の重要性について意見が一致した。また、イラク側からは日本の引き続きの支援を要請するとともに、これまでの日本の取組に深い謝意が表明され、他方日本側からは、これまで日本が世界でも最大級の支援を行ってきたことに言及しつつ、今後はそれに見合った二国間関係を築いていきたい旨を伝えた。

▲バビロン王朝時代の楽器「キサーラ」のレプリカを前にする小泉総理大臣とジャアファリー・イラク首相(12月5日、総理大臣官邸 写真提供:内閣広報室)
▼日本の対イラク支援

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