第2章 地域別に見た外交


(11)マレーシア

 マレーシアは、12月に初のEASをはじめ一連のASEAN関連首脳会議を議長国として成功裡にまとめ、外交面で成果を上げた。経済面では、7月に中国の人民元切上げに追従する形で、アジア通貨危機後の1998年から実施されていた通貨リンギの米ドルへの固定相場制を廃止し、管理変動相場制へ移行した。

 日本との関係では、3月にサイド・シラジュディン国王が国賓として来日、天皇陛下と会見し、宮中晩餐会にも出席した。また、12月に小泉総理大臣がEAS等出席のためマレーシアを訪問した際、2004年1月から交渉が行われていた日・マレーシア経済連携協定に両国首脳が署名したほか、マレーシア日本国際工科大学準備センターの開所式を行った。




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