第2章 地域別に見た外交


(10)ベトナム

 2005年はベトナム建国60周年、共産党設立75周年に当たり、カイ首相は6月、ベトナム首相として戦後初めて、米国を訪問した。国内経済は近年7%を上回る成長を続けており、2005年には8.4%を達成した。ベトナムへの投資も急速に伸びており、2005年の外国からの新規投資は前年比78%増の41億米ドル、日本からも同64%増の4.1億ドルと急増している。同国はWTO早期正式加盟を最重要外交政策として取り組んできており、12月に日本との間で同国のWTO加盟に関する二国間交渉妥結文書が署名された。またその際、経済連携交渉の開始に向けた共同検討会合の開始についても、両首脳間で合意した。

 日本との間では、6月に町村外務大臣がベトナムを訪問し、7月にはカイ首相が訪日した。




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