第4章 国際社会で活躍する日本人と外交の役割



1 活躍する日本人・日本企業

 近年、海外での日本人や日本企業の活躍が顕著になっている。特に、日本企業の海外市場への進出はめざましく、海外における日本企業は現在約4 万社にものぼる。その地域別比率は、アジアが67.1%、北米が14.8%、欧州が12.2%、中南米が2.4%、大洋州が1.7%、中東が1.0%、アフリカが0.8%となっており、アジア地域への進出が著しい(注1)。外務省では、全ての大使館・総領事館に「日本企業支援窓口」を設け、現地に進出している日本企業のビジネス活動に対する支援を積極的に行っている(「日本企業支援窓口」に関しては288ページ参照)。また、日本企業の駐在員だけでなく、現地法人への就職など、国家の枠を超えて活躍する日本人ビジネスマンも増加している。さらに、学術分野においても、海外で活躍する日本人が増えている。現在、海外に在住している留学生・研究者・教師の総数は約16万人にのぼり(注2)、世界を舞台にした各分野における貢献がますます期待されている(海外渡航人数、長期滞在者に関しては275ページ参照)。





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