第2章 地域別に見た外交 |
6 地域協力・地域間協力
【総論】
アジア・大洋州地域においては、特に東アジアを中心として相互依存関係が急速に深化しつつあり、将来の共同体の形成も視野に、ASEAN+3を中心としつつ、各種の機能的協力が進展している(ASEAN+3の項参照)。テロ、人の密輸、海賊などの国境を越える問題については、インド、オーストラリア、ニュージーランド等のASEAN+3以外の国をも含めた協力が拡大している。また、日中韓三国間協力などの地域内協力も存在している。
アジア地域内でこうした地域協力が深化していくことは、同じ価値観を共有する土台を築き、平和を確保していく観点からも望ましい。また、東アジアにおけるこうした協力は、地域の将来の更なる発展のためには、外に対して開かれたものであることが重要である。日本は、このような考えに基づいて東アジア地域における地域協力をこれまで積極的に推進してきている。
また、これとは別に、アジア太平洋経済協力(APEC)、アジア欧州会合(ASEM)、アジア協力対話(ACD)(注51)
といった地域間協力についても積極的に推進してきている。
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