本書の構成と特徴
本書は、原則として、平成15年(2003年)1月1日から12月31日までの国際情勢の推移及び日本が行ってきた外交活動の概要をとりまとめたものである。ただし、一部の重要事項については、3月中旬までの動きも記述している。
本書は、本文全6章及び資料(国際主要事項及び要人往来)により構成される。
第1章では平成15年(2003年)の国際社会における主要な動きと日本外交の総括につき記述しているほか、平成15年の日本外交にとって重要な課題となったイラクをめぐる問題、北朝鮮をめぐる問題及び経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)の推進につき詳述している。また、
第2章では主な地域情勢と地域別の日本外交、
第3章では各分野における国際社会の主な取組と日本外交につき、それぞれまとめている。さらに、内外における情勢の変化を踏まえた新たな試みとして、
第4章では外交への国民の参加と国内世論・国内広報について、
第5章においては海外の日本人や日本企業を支援するための取組についてそれぞれ章を設けて記述しているほか、
第6章ではこうした外交活動を支える基盤について説明している。
また、従来同様、写真やカラーの図表を多く掲載し、情報化時代に対応するためCD-ROMを添付している。なお、平成13年版まで掲載されていた各国・地域等の概況及び平成14年版まで掲載していた資料のうち、主要演説、コミュニケ、統計資料等については、外務省ホームページ(
http://www.mofa.go.jp/mofaj/)上で掲載されている情報と内容が重複しているので、平成16年版でも掲載していない。