第5章 海外の日本人・日本企業に対する支援 

【海外の日系人社会との協力】
 日本人の海外移住には130年を超える歴史があり、移住者及びその子孫である日系人は、ブラジルの140万人、米国の100万人を筆頭に、米州大陸を中心に約260万人(推定)を数える。日系人は政治、行政、経済、学術、文化等の広範な分野で活躍しており、各国の経済及び社会の発展に積極的な貢献を行い、現地で高い評価を得るとともに、居住国と日本との相互理解の増進、友好関係の進展に重要な役割を果たしている。
 外務省は、移住者の高齢化に伴う福祉問題や自助努力が及ばない人々への支援、日系人の人材育成、経済技術協力における日系人の活用など、現地日系人社会の要望の変化に応じた支援を行うなど、効果的な政策の実施に努めている。特に、二世、三世等の日系人の支援については、人材育成を目指した技術研修員としての受入や、日本語教育のための日本語研修及び現地の日本語学校への教師の派遣等の事業を実施して、これらの人々が居住国と日本との「懸け橋」となって一層活躍することを期待して様々な施策を講じている。

 

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