第3章 分野別に見た外交 

【国際的なルール作り】
 第一は、国際的なルール作りに向けた取組である。2003年には、遺伝子組換え生物による生物の多様性の保全と持続可能な利用への悪影響を防止することを目的とするバイオセイフティ議定書(カルタヘナ議定書)と、特定有害化学物質等の国際貿易の手続に関するロッテルダム条約が国会で承認された。特に前者については、議定書の発効及び批准書の寄託を早急に行った結果、2004年2月の第1回締約国会議から日本の参加が可能となり、このルール作りに参画していくことが求められる。
 また、これまで必ずしも総合的に議論されていない国際貿易ルールと自由貿易を明示または黙示的に制限している環境条約の調整についても議論を進めている。

 

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