【ミサイル防衛】
テロと並ぶ重要な安全保障環境の変化として、大量破壊兵器及び弾道ミサイルの拡散が挙げられる。日本は、弾道ミサイルの拡散によって高まりつつある脅威について米国と認識を共有している。弾道ミサイル防衛(BMD)は、弾道ミサイルによる攻撃に対して国民の生命及び財産を守るための純粋に防御的な、かつ、代替手段のない唯一の手段であり、その整備は専守防衛を旨とする日本の防衛政策上の重要な課題である。こうした認識の下、日米間では、1999年から実施している弾道ミサイル防衛に関する日米共同技術研究を引き続き進めてきており、政府内の検討の結果、日本としても技術的な実現可能性が高いと判断し、また、弾道ミサイル防衛システムが専守防衛を旨とする日本の防衛政策にふさわしいものであることを踏まえ、日本政府は2003年12月にBMDシステムを整備することを決定した。
BMD整備構想・運用構想