【韓国】
日韓間のEPA/FTAは、二国間の経済関係をさらに強化するのみならず、隣り合う先進国として成熟した関係にある日韓パートナーシップの象徴となりうるものであり、東アジア地域の経済連携強化への主導的取組を進める上でも重要である。2002年3月の日韓首脳会談において設置が決定された産学官による日韓FTA共同研究会
(注3)は、同年7月から2003年10月までに8回の会合を開催して報告書をとりまとめた。同報告書では、日韓FTAは双方にとって有益であり、両国政府は包括的なFTAを締結すべく早期に交渉を開始することが提言された。10月20日、バンコクで行われた日韓首脳会談では、両国政府が2003年中にFTA締結交渉を開始し、2005年内に実質的に交渉を終えることを目標とすることで意見が一致した。これを受けて、12月22日、ソウルにおいて開催された第1回交渉会合では、交渉の枠組み等につき合意され、その後交渉が進められている。