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世界エイズ・結核・マラリア対策基金とは?


 2001年には世界で4000万人以上のHIV/AIDS感染者が存在しており、死亡者数は年間300万人以上、毎日8,000人以上の方が亡くなっています。結核は毎年900万人が罹患し、うち200万人以上の方が亡くなっています。マラリアについても年間110万人以上の方が亡くなっています。世界エイズ・結核・マラリア対策基金は、これら世界の三大疾病を予防・治療するための世界基金であり、以下のような新しい性格を持っています。援助を受ける国の政府やNGO、民間財団等が協力して申請された案件を調整するので、援助を受ける国を始めとする各方面の必要性を一層反映することができます。各国政府、民間セクターから資金を調達するため多額の資金をコントロールすることができます。そしてより迅速な支援案件を決定し資金の拠出が可能となる効率的な意思決定システムとなっています。2002年1月に設立されて以降、すでに第1次支援案件として31か国を対象として40件、2年間で総額3億7,800万米ドルものプロジェクトが承認されています。さらに、追加資料の提供などを条件として18件(12か国及び3つの多国籍案件)につき2年分で2億3,800万米ドルが承認可能な案件として見込まれています。両者を合計すると既に58件、6億1,600万米ドル(*)ものプロジェクトが実施を待っている状況です。


(*) 地域別内訳:アフリカ:52% 中南米:13% 地中海東地域:1% 東欧・中央アジア:8% 

      東南アジア:12% 西太平洋:14%

病気別内訳:HIV/AIDS事業:60% 複合事業:15% 結核:15% マラリア:10%



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