カンボジアにおける小型武器破壊式典
平成15年9月
9月21日、シェムリアップ州バンテスレイ郡において、我が国がカンボディア政府と共同にて実施している「小型武器回収プロジェクト」により回収された武器(1009丁)の公開破壊式典が開催された。
1.小型武器回収プロジェクト
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本件プロジェクトは、我が国がカンボディア政府とともにカンボディアの治安に深刻な影響を与えている小型武器を回収するために実施しているものである。具体的には、地域住民に対して武器を自発的に供出することを促し、その対価として、学校、道路などの開発を提供している(4.5億円)。
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また、本件プロジェクトは、日本人4名からなる「日本小型武器対策チーム」を設立の上、本年4月より実施してきた。今回の武器破壊式典で対象となった武器は、我が国が資金面および人的面においてイニシアティブを発揮して回収した武器であり、その意味で画期的な意義を有する。
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2.武器破壊式典の概要
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武器破壊式典は、平和の炎(Flame of Peace)とも呼ばれ、回収した武器を公開の場にて焼却し、小型武器問題に対する地域住民の意識向上を図ることを目的としており、今回の破壊式典では、地域住民約1000名が参集した。式典のために回収された武器は、AK-47等、旧ソ連製の小型武器が主であり、更に、ベトナム製、中国製の武器が見られた。
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破壊式典では、カンボディア政府より、エム・サム・アン内務副大臣、オン・ウン・シェムリアップ州第一副知事が出席し、双方とも、我が国の支援に対する謝意が表明された。我が国よりは、進藤通常兵器室長が出席し、我が国のこれまでの取組とともに、カンボディアにおけるプロジェクトは、小型武器回収プロジェクトの成功例として、我が国も積極的に取り組んでいきたい旨述べた。その後、武器破壊式典が実施された。
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関連写真
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