南太平洋地域小型武器セミナー
(概要と評価)
平成16年9月1日
1.概要
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南太平洋地域小型武器セミナー(Regional Seminar on Small Arms and Light Weapons for the South Pacific)は、8月18日から20日まで、フィジーのナンディにおいてわが国、豪州及び国連アジア・太平洋平和軍縮センターの共催にて開催された。太平洋諸島フォーラム(PIF)諸国中14カ国が参加し、外務および内務・司法当局関係者、国連軍縮局、UNDP、NGO等、約60名が出席した。わが国からは堂之脇光朗外務省参与が出席し、開会演説を行った他、主要セッションにて議長を務めた。
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このセミナーでは、大洋州地域における小型武器問題の文脈における治安情勢、小型武器の非合法取引の防止に向けた法整備、「国連小型武器行動計画」の履行に向けた措置、国連軍備登録制度をはじめとする武器取引の透明性確保、武器の安全な保管や廃棄、小型武器問題の解決に向けた地域協力および市民社会との協力等につき、分科会も含め7つのセッションがもたれ、活発な議論が行われた。
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2.評価
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今回のセミナーは、大洋州諸国における小型武器問題の解決に取り組むべく、わが国がオーストラリアと協力して2001年より開催してきた会合の第3回目である(第1回は2001年5月にブリスベンで、第2回は2003年1月東京で開催)。今回は日豪両国に加え国連軍縮局も共催者となり、小型武器に関してわが国が国連へ拠出した基金を活用して行われた。
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(2) |
今回のセミナーでは、PIF諸国の小型武器問題に対する近年の地域的取り組みに大きな前進のあったことが確認された。各セッションにおいては、PIF諸国からも同地域における小型武器問題に関する現状や各国の取り組み等につき活発な発言が行われ、2001年に採択された「国連小型武器行動計画」の大洋州諸国における具体的実施に向けたモメンタムを与えることができた。
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