国連小型武器トレーシングOEWG第2回実質会合
概要と評価
平成17年2月21日
- 1月24日から2月4日にかけて、ニューヨーク国連本部において国連小型武器トレーシングOEWG(Open-Ended Working Group)第2回実質会合が開催された。この会合は、2001年7月の国連小型武器会議において「行動計画」が採択され、小型武器規制におけるトレーシング問題への取り組みの重要性が強調されたことを受け、2003年12月、第58回国連総会で決定されたもので、トレーシングに係る国際文書を協議するため、04年6月に開催された第1回実質会合に続く、第2回目の会合である。我が国からは外務省及び防衛庁から担当者が出席した。
- 今次会合では、第1週目に昨年12月に議長より配布された第1次ドラフトに基づき意見交換が行われ、第2週目には、議長が第1週目での議論を踏まえて作成した第2次ドラフトに基づいて議論が行われた。このドラフトにおける主な論点は以下の通り。
(1)国際文書の性格
(2)小型武器の定義・非合法性
(3)マーキング
(4)記録保持
(5)トレーシング協力
(6)実施
(7)フォローアップ
- 2週間の会合を受けて、タルマン議長(スイス)より、今後第3次ドラフトが各国に送付され、6月に開催される最終会合(6月6日から17日)では、右ドラフトに基づき議論が行われることとなった。最終会合では、これまでの議論を踏まえてトレーシングに関する国際文書が採択される予定である。
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