TICAD III 高級事務レベル準備会合(概要)
平成15年3月
- 3月3日及び4日、エチオピアのアジスアベバにおいてTICAD III (第3回アフリカ開発会議)高級事務レベル準備会合が開催された。同会議には、50ヶ国のアフリカ諸国をはじめ、アジア(6カ国)、ドナー諸国(19カ国)、国際機関(26機関)、及び6つのNGOの代表が参加し、我が国からは、矢野外務副大臣、ホスト国であるエチオピアからはスフィアン財務経済開発大臣が首席代表としてスピーチを行った。
- 本会議において、2003年9月29日-10月1日のTICAD III 本会合の日程を含めたTICAD III の趣旨・目的が確認され、TICAD III に向けた国際社会全体の準備プロセスが正式に開始された。
- 本会議では、平和の定着、保健や感染症、人的資源開発、農業、インフラ、民間セクター開発などのTICAD III 本会合において議論すべき重点分野が示されると共に、それぞれの分野について活発な議論が行われ、重点分野のあり方につき、基本的な合意が形成された。さらに5~6月に南ア、ケニア、カメルーンにおいて各重点分野における優先課題を特定するために地域準備会合を開催することとなった。
- 本会議では、TICAD III 本会合において発出する政治宣言の趣旨が説明されるとともに草案が示され、今後、参加者の間で意見交換されることとなった。同宣言では、アフリカ開発を巡る現状、これまでのTICADプロセスの功績を総括し、今後のアフリカ開発において求められるビジョンを提示し、アフリカと国際社会の開発パートナーがアフリカ開発に向けてオーナーシップとパートナーシップの原則を踏まえて、協力を推進していくことを確認することとなることが見込まれている。
- 本会議はAU、ECA等アフリカの重要な国際機関が集中する「アフリカの首都」たるアディスアベバで開催され、それが、TICAD III プロセスへのアフリカ諸国自身の参加意識を高めるとともに、我が国の対アフリカ支援への認識を高めることに大きく貢献した。
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