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第3回アフリカ開発会議における森議長による開会宣言


平成15年9月29日 8時30分~
於:新高輪プリンス・ホテル
 

御列席の皆様

 議長を仰せつかりました森喜朗でございます。
共催者の国連、「アフリカのためのグローバル連合」、世界銀行及び日本政府を代表し、ここにTICAD発足10周年となる、第3回アフリカ開発会議を開会することを宣言致します。

 開会に当たり、ひとことご挨拶申し上げます。
 本日、23人のアフリカ諸国の元首・首脳をお迎えしております。これは日本の歴史上初めての出来事です。同時に89ヶ国及び47の国際機関と地域機関より1000人以上もの参加を頂いて行う本会議は、日本の外交上例を見ない最大規模の国際会議であります。TICADに対する国際社会全体の関心と期待のあらわれであると、共催者一同、意を強すると同時に、使命の重さを強く感じております。

 私は議長として、皆様とともに、この3日間、アフリカ開発についての忌憚のない意見をたたかわし、あくまでアフリカの意思と考え方を中心に据えた新たなアフリカ開発の方向性を見い出して行くよう、最大限の努力を払います。

 思えば、2000年の九州・沖縄サミットの前夜、当時議長であった私の呼びかけにG8首脳が賛同し、サミット史上初めてG8と開発途上国との首脳間対話が実現しました。これが転機となって、アフリカ支援に関する国際社会の流れが踏み出されました。カナナスキス・サミットではNEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)を支援するための枠組みとして「G8アフリカ行動計画」が採択され、本年のエヴィアン・サミットでも、アフリカ問題は主要テーマの一つとして取り上げられました。
 私は、21世紀の幕開けに日本の総理として初めてアフリカを訪問しました。短期間ではありましたが、同訪問で、豊かな資源と活力にあふれた人材というアフリカの可能性と、貧困、エイズ、紛争という困難の一端を身をもって実感しました。アフリカが直面する課題は、いずれも人間の存在それ自体に対する脅威です。こうした脅威から全ての人々を解放する「人間の安全保障」を確立しなければなりまん。即ち、アフリカがその可能性を十二分に発揮し、困難を乗り越えることで、21世紀を世界中にとり輝かしい時代にしなければならないとの決意を新たにした次第であります。
 そして、2000年9月国連ミレニアム・サミットでの私の呼びかけに応え、アフリカへの訪問もご一緒した緒方貞子前国連難民高等弁務官を共同議長とする「人間の安全保障委員会」が発足しました。今日、「人間の安全保障」は日本外交の中心的な視点の一つであるとともに、TICADに新たな視座を与えるものであります。

 こうしたアフリカへの私なりの特別な思いもあり、私は、アフリカ連合(AU)創設への歓迎と期待を形にすべく、自らイニシアティヴをとり、本年7月、我が国の国会議員約80名で構成する日本・アフリカ連合友好議員連盟を創設しました。そして本日は、TICAD IIIの議長という大役をつとめさせて頂くこととなった次第です。

 議事を進める観点から一点申し上げます。本会議の有益な議論を集約し、将来にわたって参照していくことが重要です。そこで、皆様の各セッションにおける主要な議論を十分に集約し、最終的には議長である私の裁量で議長サマリーを策定し、閉会式で報告することとしたいと思います。

 それでは、会議の冒頭に、日本国小泉総理大臣より基調演説をお願いします。

以 上


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