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TICAD IIIの概要と評価


 「第3回アフリカ開発会議(TICAD III)」が9月29日(月)~10月1日(火)に東京で開催されました。会議では、小泉総理大臣による基調演説が行われたほか、「TICAD10周年宣言」や「TICAD III議長サマリー」などが発表されました。

【概要】

89ヶ国及び47機関から、24名のアフリカの元首・首脳(コナレAU委員長(前マリ大統領)を含む)、約20の国際機関の長、多数の閣僚級の参加者を含む1000名以上の参加を得て開催され我が国の外交史上類を見ない大規模な国際会議となった。

19名の首脳及び同伴夫人が宮中お茶会に参加し天皇皇后両陛下らにご拝謁し、小泉総理も訪日した24名の首脳級参加者全てと個別に会談を行うなど、我が国とアフリカ諸国のハイレベルの交流がかつてない規模で行われた。

本会合の開会式には、小泉総理、森前総理、川口外相が出席。小泉総理が開会式の基調演説において我が国の対アフリカ支援策を発表し、また我が国で現役総理として最初にアフリカを訪問した森前総理が政府代表としてTICAD III議長を務めた。

会議においては、アフリカのオーナーシップの発露であるNEPADへ国際社会の支援を結集し、アジア諸国をはじめとする新しいパートナーシップの拡大を目指して、アフリカ開発に向けたアフリカ及びドナー国双方の取り組みについて幅広い議論が行われ、出席各国の間で重要なコンセンサスが形成された。

最終成果物として、TICADプロセスの将来への方向性と重点的アプローチを示す「TICAD10周年宣言」と議論の結果として特定された優先事項をまとめた「TICAD III議長サマリー」が発出された。またアフリカ首脳側よりTICADプロセスの継続を求める声が多く出され、TICADをより制度化して継続していくというコンセンサスが形成された。


【評価】

NEPAD支援のための国際社会の支援の結集とパートナーシップの拡大というTICADIIIの主要テーマについて、アフリカ及び国際社会のコンセンサスを得、アフリカ開発問題を扱う世界最大級の政策フォーラムとして役割を果たすことに成功した。

本会合にはサブ・サハラ・アフリカのほとんどの主要国、及び初めて北アフリカ(チュニジア)からも首脳が参加した。さらにシラク仏大統領、ブッシュ米大統領からのメッセージを含め、欧州・アジア諸国からも閣僚級の参加が多数あった。TICADが10年の継続を経て、アフリカ開発問題についての主要な国際的プラットフォームとしての地位を確立し、参加各国・機関はTICADプロセスが今後も継続することを当然のこととして受け止めるに至った。

小泉総理が、TICADIIIに訪日した24名の元首・首脳級参加者全てと個別の会談を持ったことは会議の成功に極めて重要な役割を果たした。首脳会談により我が国とアフリカ各国との良好な関係が確認されたことに加え、全てのアフリカ諸国を等しく扱う我が国のアフリカ外交の姿勢が示され好感を生み出した。

現役総理としてアフリカを訪問したことのある小泉総理及び森前総理、さらには昨年現役の外務大臣としては18年ぶりにアフリカを訪問した川口外務大臣が同時に開会式に出席したことによって、我が国の対アフリカ協力に対する積極的な姿勢を参加者に身をもって示した。

小泉総理が基調演説で表明した、アフリカの人々に直接裨益する分野への10億ドルの協力やアジア・アフリカ投資・貿易会議の開催をはじめとするアジア・アフリカ協力の推進等を含む我が国の対アフリカ・イニシアチヴは、アフリカの現下のニーズに即したものであると歓迎された。

今回、我が国が推進する「人間の安全保障」の考え方がTICAD10周年宣言に明示的に盛り込まれた他、本会合において緒方貞子氏のプレゼンテーションも行われ、アフリカ開発における人間の安全保障の考え方の重要性が確認された。

今回、アジアからはインドネシア、マレーシア、ベトナムより閣僚が出席し発言を行った他、タイや中国も積極的に会議に貢献をし、TICADプロセスを通じたアジア・アフリカ協力の拡大と浸透ぶりをうかがわせた。



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