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在ペルー日本大使公邸占拠事件に関する報告


平成9年4月24日
衆議院本会議


 昨年末以来、我が国にとっての大きな懸案であった在ペルー大使公邸占拠事件については、日本時間23日午前5時23分、ペルー軍特殊部隊がMRTAの占拠する大使公邸への救出作戦を実行し、この結果、71名の人質が無事救出されました。その中には、日本人人質24名全員が含まれています。
 私は、人質の方々が無事救出されるにあたり、人質の中から1名、救出作戦にあたった軍関係者の中から2名、合計3名の方々の尊い生命が犠牲になったことに対し、まず心より、哀悼の意を表したいと思います。今回、フジモリ大統領がこの事件を、テロに屈することなく、人質を安全に救出するとの観点から、周到に準備を図って救出作戦を行われ、大部分の人質を無事解放して解決されたことに感謝の意を表したいと思います。また、この間の関係国の協力に謝意を表するとともに、本件事件の解決に向けて示された国際社会の連帯と支持に感謝したいと思います。
 事件終結直後、私はフジモリ大統領と電話で会談致しましたが、私より、フジモリ大統領の努力に謝意を表したのに対し、同大統領よりは、事前に日本政府への連絡をとらなかったにも拘わらず、ペルー政府を信じて頂き感謝する旨の日本国民へのメッセージが伝えられたところであります。
 また、ペルー政府への謝意表明、亡くなられた方への弔意表明や、事後に発生する種々の問題への対応のため、池田外務大臣を昨晩、ペルーに派遣致しました。
 テロ撲滅については、昨年6月のリヨン・サミットで「テロリズムに関する宣言」が採択されておりますが、今後とも、我が国としては、今回の事件も教訓として、国際社会とともに、テロリズムに屈することなくこれと闘っていく考えであります。
 最後に、本事件の解決に向けて各党より党派を超えて暖かい御支援、御協力を頂いたことに対し、心から感謝の意を表します。

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