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日朝外相会談
(概要)

平成12年7月26日


 26日午後6時25分頃から50分頃まで、バンコクにて、河野洋平外務大臣と白南淳(ペク・ナムスン)北朝鮮外相との間で史上初めての日朝外相会談が開催され、別添の「共同発表」が双方の署名の上で発出されたところ、会談の概要以下のとおり。

1.冒頭挨拶

(1)冒頭、河野大臣より、初めてお会いでき嬉しく思う、史上初めての日朝外相会談であり、この会談が今後日朝間の諸問題を克服し、正常化を達成するという目的の達成にプラスとなればよいと考えている旨発言。

(2)これに対し、白外相より、同感であり、胸襟を開いて話し合えるようにしたいと発言。

2.南北関係

 河野大臣より、(イ)南北両首脳の決断により南北首脳会談が成功裡に行われたことに勇気づけられた、これを契機に南北対話が進み、朝鮮半島の緊張緩和が進展することを期待する旨発言し、また、(ロ)先般のG8サミットでもこのような南北関係の前向きの動きを後押ししようとの点で意見が一致し、朝鮮半島に関するG8声明が発出されたことを紹介した。

3.日朝関係

(1)河野大臣より、(イ)我が国においては、政府には森総理が過去に訪朝した経験のある初めての総理としており、自民党には日朝関係に長く携わっている野中広務幹事長がおられる、(ロ)このような我が国の状況は、前述した南北関係の動きと相俟って、日朝関係改善の環境が整っている旨言及。

(2)白外相より、本日は時間の制約があるので限られたことしか言及できないがとしつつ、次の点を読み上げた。また、その上で、後世に先延ばしせずに河野大臣と自分(白外相)の間で力を合わせて正常化を実現したい旨述べた。

(イ)初めての日朝外相会談が開催でき、喜ばしい。この会談が朝日関係の肯定的な進展に寄与することを希望する。

(ロ)現在不正常な朝日関係をできるだけ早く正常化したい。主権尊重、平等互恵、内政不干渉の原則に従って善隣友好関係を樹立したい。もし日本が過去の清算を行うとの勇断を下すのなら、いろいろな問題もうまく片づくのではないか。朝日関係の改善は、北東アジア、ひいてはアジア太平洋の平和と安定にも寄与する。朝鮮側としても朝日関係の改善のためにあらゆる真摯な努力を継続する。

(ハ)関係改善のため、各分野で交流と協力を進めるべく双方の政府が努力することが重要。

(3)河野大臣より、次のとおり述べた。

(イ)長らく日朝関係は不正常だったので、互いに率直に話し合い、信頼を作り上げる必要がある。そのためには互いに相手の懸念や国民感情を理解し、これに真摯に対応していきながら、相互の信頼感を深めることが重要。このため双方の外交当局間でも意志疎通を図っていきたい。

(ロ)事務当局間で議論を重ねてきており、わが方が懸念している問題はお分かりと思うので敢えてこれ以上言わないが、日朝間の諸問題を解決し、国交を正常化して真の善隣友好関係を樹立することが我々日朝の外相の仕事だと思う。そのような関係を樹立することはこの地域の平和と安定にも役立つと考える。

(ハ)日朝国交正常化交渉次回本会談を8月21~25日に開催することを確認するとともに、日朝赤十字会談及び日本人配偶者の故郷訪問の早期実施に向け、日程を調整したい。

(4)以上を踏まえ、双方は、「共同文書」を確認し合った。

4.結び

 最後に、双方で、機会があればまたお会いすることにしようとの点で一致。




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