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北朝鮮の核問題に関する第3回六者会合
(概要と評価)


平成16年6月27日


 6月23日(水)から26日(土)にかけ中国・北京(釣魚台)で行われた第3回六者会合の概要及び評価以下のとおり。

1.日程・場所

(1) 我が国は、去る5月22日に平壌にて実施された日朝首脳会談の成果をふまえ、核問題の解決のため、実質的な討議を進めるべく、積極的に貢献するとの立場より今次会合に臨んだ。

(2) 今次会合においては、北朝鮮及び米国より、核問題の解決のための第一歩として六者がとるべき措置を盛り込んだ提案が示され、引き続き、我が国をはじめ各国から、問題解決に向けた具体的提言がなされた。各国の提案や理解は、核廃棄に向けた第一段階の措置に焦点をあてるとの点で共通項はあり、今次会合を通じ、今後の議論のための有益な土台が築かれたことは一定の前進。

(3) 他方、(イ)第一段階の措置(凍結)の範囲(ウラン濃縮を含むか否か等)と検証の手続きについて北朝鮮と他の参加国とでは見解の違いがあり、(ロ)そもそも北朝鮮は凍結とそれに対する補償措置についての合意を求めるのに対し、日米韓は「廃棄」に向けた枠組への合意を考えている点で隔たりがある。引き続き、作業部会や9月に予定される次回六者会合を通じ、粘り強く作業を続けていくことになる。

2.我が国の対応ぶり

(1) 議論の進展へ向けた積極的な貢献を行うとの観点から、先般の小泉総理訪朝時の日朝首脳会談におけるやり取りの詳細を披露。また、北朝鮮による「凍結」について、あくまで核廃棄へ向けた第一歩であるとの前提の下、(イ)ウラン濃縮計画を含むすべての核計画を対象とすること、(ロ)実質的な情報開示がなされること、(ハ)十分な検証が行われること、を条件として、六者会合におけるエネルギー支援に加わる用意があることを表明した。

(2) また、六者会合を通じた「安全の保証」の供与ほど強固なものはないと指摘した。ミサイル問題解決の重要性についても改めて強調した。

(3) 日朝平壌宣言に基づき、核、ミサイル、拉致といった諸懸案を包括的に解決し、国交正常化を実現した上で、経済協力を行う考えであることを改めて表明した。

3.日朝接触-拉致問題-

(1) 六者会合の際、拉致問題について、我が方冒頭挨拶の中で、拉致問題を含む日朝間の諸懸案の解決の必要性に言及。米国からも基調発言において、拉致問題に関する日本の立場や努力を支持する旨発言があった。

(2) 日朝間では、金桂冠外務副相との間で会談を行った。我が方からは先般の日朝首脳会談を受け、残された諸懸案、とりわけ曽我ひとみさんと家族の第三国での再会の速やかな実現と安否不明者の再調査の早期実施と結果開示を強く求めた。先方からは、曽我さんの御家族との第三国での再会の早期実現に向け、必要な協力を行うとし、また、日本側からの指摘は本国に伝達する旨応答した。

(3) また、先方からは先般の小泉総理の訪朝を高く評価しており、日朝平壌宣言に基づき、今後とも対応していきたいとの発言も繰り返しあった。


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