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マハディール・マレイシア首相の訪日
(概要)


平成14年12月17日


 12月12~17日(公式日程は12~13日のみ)、マハディール・マレイシア首相が訪日したところ、その概要と評価は以下のとおり。


1.日程(公式日程部分のみ)

12日 午前      平沼経済産業大臣による表敬
天皇皇后両陛下拝謁
  午後 東方政策20周年記念セミナー出席、基調講演
小泉総理との首脳会談
川口外務大臣主催夕食会
13日 午前 東京近郊視察
  午後 塩川財務大臣による表敬
日本・イスラム諸国文明間対話シンポジウム出席、基調講演
東京発仙台へ(17日離日)


2.概要

(1) 首脳会談

(イ) 二国間関係

(a) 2002年で20周年を迎える東方政策については、これがこれまでの良好な両国関係の礎であり、今後とも緊密に協力して実施していくことを確認。

(b) 技術大学構想については、永続するものとなるよう周到に準備し、しっかりしたものを作っていくことで意見が一致。

(c) 経済連携については、マハディール首相は、政府部内で経済連携の基礎となる文書を準備している旨述べたのに対して、小泉総理より、マレイシアはASEANの中核であり、十分連携を取りつつ協議を進めたい旨述べた。

(d) 経済協力については、マハディール首相より、これまでの様々な資金的支援に対する謝意が示されたのに対し、小泉総理より、マレイシアより要請されていた特別円借款「パハン・スランゴール導水計画」について、正式に供与の方針を伝えるとともに、引き続き各国の状況や住民・環境等への影響等を踏まえた支援を行っていく旨表明。

(ロ) 国際情勢

 イラク問題やテロ等について意見交換を行った。マハディール首相よりは、対イラク軍事行動がある場合、一部のイスラム教徒がテロに同情心を覚え、却ってテロの脅威を高める可能性もある旨述べた。これに対して、小泉総理は、本件への取り組みには、国際社会との十分な協調が必要であり、また、国際法の遵守が重要と考えている旨述べた。

(2) 東方政策20周年記念セミナー

(イ) 日出外務政務官よりの開会挨拶の後、福田官房長官より、「この20年間の国際環境の変化を踏まえ、日本とマレイシアは双方向の協力に基づき、その関係を発展させていくべき」旨挨拶あり。

(ロ) マハディール首相は、マレイシアをはじめとする東南アジア諸国は、東方政策が始められるよりもずっと以前から日本をお手本としてきている、日本は西洋のやり方でなく独自の方法で経済発展を成し遂げてきたが、経済のグローバル化が進み、日本も国際社会も経済的に厳しい状況に置かれている中で、東アジアの国々が日本に期待するところは依然大きく、日本は自らリーダーシップを取ってもらいたい趣の基調講演を行った。(概要について別添参照。)

(ハ) 引き続いて行われた質疑応答では、聴衆からの質問も受けつつ、中国、イラク問題等幅広い分野に亘ってその意見を披露した。



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