平成13年度中南米局カリブ室青年招聘事業
カリブ環境保全セミナー
概要と評価
平成14年2月
1.概要
日本は、平成13年度青年招聘事業として、カリブ7カ国から環境保全活動にたずさわる若手指導者8名を2月11日(火)から2月21日(木)まで日本に招待した。一行は、環境省、JICA、UNIDO、小笠原村東京連絡事務所、板橋区立エコポリスセンター、東京都下水道局、株式会社クボタ、関西電力株式会社、名古屋市環境局、公害健康被害補償予防協会に協力頂いて実施した日本の環境行政、地方自治や民間団体の取組みなどをテーマとした講義への出席、関連施設への視察を行った。今回はカリブ諸国に共通した社会問題である環境への取組みをテーマとして実施し、参加者母国の経済社会の安定的な発展に寄与することを目的として日本が実施したものである。
一行はまた、京都を訪問し日本の歴史に触れ、ホームステイを通じて日本の文化と生活に親しむ機会を得た。
2.評価
参加者のセミナー参加に対するモチベーションが高った上、各講義、視察を依頼した団体の受け入れが大変丁寧なものであったため、中身の濃い研修となった。また京都でのホームステイは、参加者はホストファミリーから歓迎され暖かい交流の機会となった。参加者は本研修で得た知識、経験を活かし、各国における環境行政、地域での環境保全活動に積極に取り組んでいくとともに、その際、本研修で意見交換を行った日本の関係者、或いは参加者相互間のネットワークを活かしつつ今後の活動を行うことが期待される。 課題としては、10泊11日という短期間であったにもかかわらず広範で多様なテーマを扱ったことから、それぞれのテーマを十分に掘り下げる時間が取れなかった点が上げられる。次回は、参加者同士でグループワークを行うなど(今回は1セッション実施)参加者がより主体的に参画できるプログラムを増やすことが望ましい。
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