平成13年度中南米局中南米第二課青年招聘事業
中米「農業と地域開発」セミナー
概要と評価
平成13年11月
1.概要
日本は、平成13年度青年招聘事業として、11月13日(火)から11月23日(金)まで中米7カ国から農業による地域開発に携わる若手指導者7名を日本に招待した。一行は、滞在中、京都を訪問し日本の歴史に触れ、ホームステイを通じて日本の文化に親しむとともに、農林水産省、(財)アジア農業協同組合振興機関、ICA文化事業協会に協力して頂き実施した日本の農業行政、農業普及、農協の役割と取組み、NGOによる農村開発などをテーマとした講義に出席した。また、つくば農林研究団地、JAみっかび、(株)サカタのタネ掛川総合研究センターなど関連施設への視察を行った。今回のセミナーは、中米諸国に共通して重要な課題となっている農業を通じた地域開発をテーマとして実施し、各国の経済社会の安定的な発展に寄与することを目的として日本が実施したものである。
2.評価
参加者のセミナー参加に際してのモチベーションが高く、各講義を担当した講師、視察の受入団体も手応えを感じており、成果の高い招聘事業であったといえる。参加者は本研修で得た知識、経験を活かし、各国の農業行政、地域開発の現場でそれぞれの職務に従事すること、また、本研修で意見交換を行った日本の関係者、或いは参加者相互間のネットワークを利用した活動を行うことが期待される。研修中に京都を訪問し、日本の歴史・文化に親しむとともに、ホームステイを体験した参加者が、研修終了後も日・中米諸国間の交流・協力の促進のために活動し、今次研修が中米諸国の安定した発展、そして日・中米諸国間の緊密な関係構築の一助となることが期待される。
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