平成13年度中南米カリブ室青年招聘執行計画
カリブ警察行政セミナー
(概要と評価)
平成13年9月
1.概要
わが国は、平成13年度青年招聘事業に基づき、カリブ9カ国から警察行政に携わる若手指導者12名を7月25日(水)から8月4日(土)まで日本に招待した。一行は、滞在中、京都、奈良を訪問し、日本の歴史に触れ、ホームステイを通じて日本の文化に親しむとともに、警察庁、国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)における銃器・薬物取締り、暴力団対策、交番システムなど警察行政に関する講義に出席し、関係施設への視察を行った。今回のセミナーは、ハイティ、ジャマイカなどのカリブ諸国にとって重要な課題となっている首都等における治安を向上させ、経済社会の安定的な発展に寄与することを目的としてわが国が実施したものである。
2.評価
昨年初めて開催された日・カリブ閣僚レベル会議において採択された協力の枠組みの中で、民主主義に基づく発展を重視し、「グッドガバナンス(良い統治)」に向けた協力を行うことが盛り込まれた。今回のセミナーはその協力の一環として位置付けられる。
参加者のセミナー参加に際してのモチベーションが高く、各講義を担当した講師、視察の受入団体も手応えを感じており、成果の高い招聘事業であったといえる。当事業が日・カリブ諸国間の交流・協力を促進するとともに、カリブ諸国の安定した発展の一助となることが期待される。
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