カリコム(カリブ共同体)諸国のIT政策に携わる
若手指導者の招待について
- 外務省は、平成12年度中南米諸国青年日本研修計画に基づき、カリコム(カリブ共同体)諸国のIT(情報通信技術)政策に携わる若手指導者計15名を1月31日(水)から2月10日(土)まで日本に招待した。
- 一行は、滞在中、IT関連の企業視察を行った他、政府関係者と意見交換をすると共に、わが国のITに対する取組に関する講義を受けた。また、関西地方を訪問し、日本文化等にも触れた。
- カリコム諸国はITなどを活用し、産業の多角化と発展を達成しようとしているが、これらの国にとり、ITの行政面、企業活動面への広範な導入、情報、通信等のソフトウエア産業の育成が重要な課題となっており、九州・沖縄サミットでわが国が打ち出したIT関連の協力イニシアティブに対するわが国への期待が高まっていた。このため、わが国は、昨年11月に東京で開催された日・カリブ閣僚レベル会議において、IT分野での人材育成と研究開発能力の向上等カリコム諸国の努力に対する支援の一環として、今般行うカリコム諸国の若手指導者に対する短期研修を行った。
- この研修計画を通じ、(イ)ITに関するわが国の基本的施策、(ロ)わが国関連企業の戦略、(ハ)研究開発の現状を中心にITへのわが国の政策につき研修し、若手指導者が自国のIT化促進のために必要な施策、インフラ、技術等について全般的なビジョンを持つための機会を提供した。
(参考)カリコム(カリブ共同体)は、93年に設立された旧英領諸国が加盟する地域的国際機関。事務局はジョージタウン(ガイアナ)に所在。現在加盟国は、アンティグア・バーブーダ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ドミニカ国、ガイアナ、グレナダ、ジャマイカ、ハイチ、セントルシア、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴ、および英領モンセラットの14ヶ国1地域。今回はモンセラットを除く14ヶ国及びカリコム事務局から若手指導者を招待した。
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