(イ) |
アルゼンティン
講義、視察などバランスを考えた日程を作成したが、アルゼンティンの場合のテーマ「社会政策」は高齢者対策、雇用・失業対策、低所得者層対策等、幅が広いため、もう少しテーマを絞った方がより具体的な成果が挙げられたかもしれない。しかし、参加者は自国とは異なった状況にある社会政策の一端を知ったことは良い経験であったと述べており、一定の成果があったと評価できる。
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(ロ) |
パラグァイ
講義や視察といった受動的な日程だけでなく、事前レポート及び事後レポートの提出といった課題を出した他、研修中に講師との意見交換の場を設け、参加者が研修に能動的に参加するよう努めたことにより、参加者自身の意識を高めるという初期の目的は達成できた。また、従来パラグァイは中南米随一の親日国であるが、今次招聘参加者も一様に日本に対し好印象を抱いたようであり、その意味でも有意義であったと評価できる。
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(ハ) |
ペルー
フジモリ元大統領の日本滞在を巡り二国間関係が停滞する中、参加者が一様に「来てよかった」「今後も日本との関係は強化させなければいけない」とコメントしていた。今後は、こうした日本の好印象や「対日関係を強化すべき」との思いを帰国後、国内で広く伝播してもらい、フジモリ元大統領問題以外にも両国間でなすべきことが多々あることをより多くの人に理解してもらうことが期待される。また、被招聘者の滞在中に発生したペルーでの寒波被害について、歓送レセプションで緊急援助を発表できたのは良いタイミングであった。 |