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中南米諸国青年日本研修“日伯経済関係強化”
概要と評価

平成13年11月20日

1.研修の目的と概要

(1)目 的

伯は、ASEAN10ヶ国のGDP合計と同規模の経済規模を持つ中南米最大の工業国である。また、豊富な天然資源を有し、世界有数の農業生産力がある。さらに、伯は南米4ヶ国で構成されるメルコスール(南米南部共同市場)の中核国であり、2005年12月までに発効する予定のFTAA(米州自由貿易地域)においても重要な役割を果たすと考えられる。しかしながら、このような伯の経済的重要性にも関わらず、日本と伯との経済関係は、80年代に停滞して以来、再活性化に至っておらず、例えば日本の対伯直接投資残高は、85年の世界第3位から99年には8位にまで落ち込んでいる。特に昨今活発に投資している欧米に比し、日本の伯国内における経済的プレゼンスは、相対的に大きく低下しており、今後更なる経済関係の拡大・深化を図ることが必要と考えられる。
右を踏まえ、本研修においては将来日伯経済関係に積極的に携わることが期待される青年を招聘した。研修の目的としては、日伯経済関係の現状及び更なる強化に向けた日本側の考え方を参加者に提示し、同時に各人の専門分野におけるこれまでの経験を踏まえた活発な意見交換を行うこと、また、研修を通じて日本の歴史・文化・伝統等に体験的に触れ、日本についての理解と関心を深めさせることであった。


(2)概 要

テーマ: 日伯経済関係強化
対象者: ブラジルから11名
期 間: 平成13年12月5日から15日の10泊11日間
研修日程: 清子内親王殿下御接見、山口外務大臣政務官主催昼食会、大田区企業、トヨタ本社、築地市場等視察、経団連訪問、経済関係講義、ホームステイを含む地方視察(広島、京都、名古屋)等


2. 研修日程評価

(1)経済関連の講義・視察

 本研修においては、経済関連の講義・視察として、経産省、JETRO、JBIC及び成澤麗澤大教授による各講義、大田区企業、トヨタ本社、ペトロブラス社、バネスパ銀行、経団連、築地市場の視察が行われた。各行事は総じて参加者に好評であり、日本の経済状況がよく理解できた等のコメントがあった。しかし、経団連や大田区企業の視察など十分な成果が挙げられたか否か疑問符がつく行事もあり、過密なスケジュールのために時間的余裕があまりなかったのが課題である。いずれにせよ、今後の日伯経済関係の強化を睨み、本研修の参加者には今後のコンタクト・パーソンとしての役割を期待されるが、参加者が帰国後自主的に研修会等を企画していることなどからも、本研修は非常に有意義であったといえる。

(2)文化体験等

 ホームステイを含む地方視察や茶道体験では、職業を離れて日本人との交流を深めることで、日本の歴史、生活習慣、文化等を垣間見ることができ、多角的な面から日本の文化に触れることができたため、参加者は強い印象を受けていた。

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