平成12年度中南米諸国青年研修・中小企業政策
(概要と評価)
平成12年9月12日
1.概要
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日程 |
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8月30日から9月9日までの11日間 |
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被招聘者 |
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南米6カ国から計20名の中小企業関連の行政官、民間人 |
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プログラム |
講義先:通産省中小企業庁、中小企業総合事業団、JETRO、中小企業金融公庫等
訪問先・行事:秋篠宮同妃両殿下による御接見、トヨタ工場、大田区工業地帯、 江戸川技術専門学校等 |
2.評価
現在中南米諸国では、産業政策や雇用の確保といった観点から中小企業の育成に非常に関心が高い事から、戦後長期にわたって中小企業政策に力を注いできた日本の政策への理解を深める事で、各国の中小企業育成に役立ててもらうことを目的として今回の招聘を企画した。ラテンアメリカ諸国の場合、中小企業の生産活動城の問題は運転資金、技術及びマネージメント知識の欠如にあるという背景がある。本招聘の参加者は中小企業関連の行政官、金融関係者、中小企業経営者等多岐にわたったが、皆いずれも各自の業務と照らし合わせてかなり具体的な情報を求める傾向が見られた。日本の政策に関わる一連の講義では、各団体の組織(予算の出所や組織の法的性格)、融資や債務保証関連の実務及びその成果等につき細かい質問をする一方、トヨタ等の工場視察では、生産現場を写真に収める他、融資や保証の利用の有無など行政側のサービスが実際にどう活用されているのかといった点への関心が特に高かった。
本計画は今後の日・中南米諸国の経済関係の強化の一環として中小企業レベルでの交流を促進するための基盤を作ることも長期的な視野に入れ、本研修への参加者には今後のコンタクト・パーソンとしての役割を期待しているが、参加者自身、訪問先の関係者と今後の情報交換等を強く希望しており、中小企業レベルでの交流の基盤づくりという目的は充分達成されたものと評価出来る。
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