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平成15年度日系人青年指導者招聘計画
(概要と評価)

平成16年3月

3月14日から24日まで、中南米6カ国より計8名の若手日系人指導者を日本に招聘し、日本の経済・文化、日系人政策等に関する講義、産業・文化施設の視察、清子内親王殿下御接見、地方視察、ホームステイ等を実施した。
本研修計画を通じ、参加者は自らのルーツである日本に対する理解を深めるとともに、参加者同士の絆を深め、帰国後中南米における日系人社会同士のネットワークを作るとの意向を示した。
本研修計画は、将来の中南米における日系社会の発展とともに、日・中南米間友好関係の維持・強化のために中心的な役割を果たす人材の育成に資することが出来たと評価。


1.本招聘計画の趣旨

(1) 中南米諸国に存在する約150万人の日系人は、各国の様々な分野において活躍すると共に、日本と中南米諸国との「架け橋」として重要な役割を担っている。
(2) 他方、日系人社会の高齢化に伴い、現地で育った二世、三世の中には日本語を含め、日本に対する関心が薄れているのが現状。そのため、現地日系人社会において将来指導的地位に就くべき者を我が国へ招待し、自らのルーツである日本に対する理解を増進させるとともに、両地域の関係緊密化に資する人材の育成を図る。

2.参加者

 チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、ウルグアイより各1名
 ブラジルより計3名(マナウス、レシフェ、サンパウロより各1名)



3.概要

(1) 講義
 プログラム初日、鈴木中南1首席事務官による「日・中南米関係」、及び澤田中南1課長補佐・森田領政事務官による「日系人政策」に関する講義を実施。また、日本外交協会横山教授による「日本文化」、専修大学岡田教授による「日本経済」に関する講義を実施した。いずれの講義もスペイン語通訳を通じて実施した。

(2) 施設訪問・視察
 衆議院、海外日系人協会、海外移住資料館、JICA横浜センター、歌舞伎座への視察を実施

(3) 企業見学
プレス加工専門の北嶋絞製作所、ソニー・メディアワールド、インターナショナル・プレス・ジャパン(IPC)見学を実施。

(4) 地方視察
 広島及び京都視察を実施(京都にて1泊2日のホームステイを実施した)

(5) 清子内親王殿下御接見
 最終日にこれまで何度か中南米に御訪問されたことのある清子内親王殿下への御接見を実施した。

4.被招聘者からのアンケート概要、評価

(1) アンケート結果

(イ) 最も興味深かったプログラム
 ホームステイ(5名)、広島訪問(5名)、清子内親王殿下御接見(4名)、ソニー・メディア・ワールド(2名)、京都訪問(2名)、日本文化に関する講義(1名)他
(ロ) あまり興味が持てなかったプログラム
 歌舞伎鑑賞(3名)、衆議院訪問(1名)、特になし(2名)
(ハ) 日程に含まれていれば良かったと思うプログラム
 国立博物館見学、日本の青年との交流、日本史に関する授業
(ニ) ほとんど全員がホームステイの滞在日数を伸ばして欲しい、との感想を記した。日程に限りはあるものの、日本人の生活を知る最も良い機会であることから、可能な限り長時間ホストファミリーとの時間を設けると良いと思われる。
(ホ) 日系人である彼らのうち、多くの参加者が、本研修参加前に日本人に対して抱いていた「冷たく、無感情な国民」という印象が180度変わった、と述べていたところが興味深かった。

(2) 評価

(イ) 今回の招聘対象国に、日系人コミュニティーの比較的小さい国々を含めたが、彼らが他国からの日系社会出身者と出会うことで、帰国後の日系社会の強化・発展に寄与する意志を高めたように思われる。また、帰国後彼ら同士のネットワークを維持し、日系社会同士のネットワークに拡げたいとの意思が聞かれたことは心強い。
(ロ) 今次招聘の実施期間は春休み期間に当たったため受け入れ可能な大学が見つからなかったが、学生との交流プログラムを含めると興味深いと思われる。
(ハ) 各国からの日系人の帰国後のネットワーク造りを強化・促進する意味では、日系人を対象とした各種招聘プログラムを統合し、多人数で実施するのも一案と思われる。


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