ベルシェ・グアテマラ大統領のメッセ-ジ(仮訳)

オスカル・ベルシェ・ペルドモ大統領
(グアテマラ)
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日本とグアテマラ共和国の外交関係樹立70周年を祝うに当たり日本国民の皆様並びに日本国政府に対してメッセージをお送りすることができますことを光栄に存じます。
2005年という年は、偶々、グアテマラの随筆家であり、特筆すべきジャーナリストであり鋭い観察者でもあり、かつ不屈の作家であるエンリケ・ゴメス・カリージョが日本を訪問して100年を迎える年でもあります。ゴメス・カリージョの本は、グアテマラ国民に日本文化への好奇心を生み出したのみならず、純粋な関心を引きおこしました。
それ故に、両国の外交関係樹立は、当時の両国政府の政治的意思の反映のみならず、市民、芸術家、企業家、学究者レベルで既に存在していた関係に裏付けられた決定であるという意味で、非常に意義深いものであると確信するものであります。
70年を経た現在、我々は1935年の決定を祝福しなければなりません。我々の外交関係を振り返ってみますと、歴史的には短い期間ですが、グアテマラ国民の日本に対する賞賛は飛躍的に増大し、両国国民の相互連帯関係は計り知れないほど強固なものとなりました。
かかる背景の下に、国際場裡における様々な分野において両国は一致した立場を取ってきました。特にグアテマラ和平協定を履行する努力に対し日本の全面的支援を得ましたが、これは両国の協力の精神によるものであります。
両国共通の目的の達成にとって地理的な距離は、今日では障害となっていません。日本もグアテマラも将来の関係強化を望み、共に国民の福祉を願い、グローバル化された世界の挑戦に対処するために努力することを約束しています。両国は、良好な結果を生み出した関係の基礎の上に新たな関係を構築し、平和、民主主義、人間の安全保障、自由経済及び文化の多様性の尊重を推進する努力を継続する意思を持っています。
記念の年に当たり祝意を表しつつ、総理大臣閣下に対し、日本国民の繁栄を祈念致します。
2005年2月21日
オスカル・ベルシェ・ペルドモ
グアテマラ共和国大統領
日本国総理大臣
小泉 純一郎 閣下
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