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サカ・エルサルバドル大統領メッセ-ジ(仮訳)

エリアス・アントニオ・サカ大統領(エルサルバドル)写真
エリアス・アントニオ・サカ大統領
(エルサルバドル)

外交樹立70周年、友好関係70周年

 日本とエルサルバドルは、地理的に遠く離れておりますが、この70年間、両国は極めて良好な友好・協力関係を築いてきました。

 20世紀に我が国が内戦や地震、ハリケーン・ミッチ等の自然災害において困難に直面した際、日本は良き友人として、いずれの場合にも、我が国に対して連帯の手を差し伸べて下さいました。

 和平合意締結後、日本政府はエルサルバドルが必要とする経済協力について好意的に応えて下さいました。在エルサルバドル日本大使館の再開は、その一例であります。

 和平合意の実現と民主主義の強化に関連した日本のエルサルバドル対する支援は極めて重要なものです。

 同様に、海岸沿い幹線道路やパンアメリカン・ハイウエー上のクスカトラン橋梁や黄金橋梁を含め、内戦により損なわれた道路網の再建を支援していただきました。

 日本政府は、投資を呼び込むための既存及び建築中のインフラ基盤の整備を通じて、我々の経済成長に係わっております。海岸近くに位置し中米地域で最も優れた空港であるエルサルバドル国際空港やサンサルバドル市より同国際空港に向かう幹線道路等多くのすばらしい事業をあげることができます。

 最近では、当国東部地域の社会経済発展の主柱になるであろうラ・ウニオン港の建設のための資金を供与していただきました。

 ラ・ウニオン港の建設により、海運会社が大量のコンテナを輸送する最近の傾向に対応し、大型船の接岸が可能になります。中米地域の太平洋側において、唯一大型船を受け入れることができる港湾として他の中米諸国向けの貨物流通の中心地に生まれ変わるでしょう。これによりプエブラ・パナマ計画の統合イニシアティブである幹線道路建設が極めて重要になります。

 その他の友好関係として、日本は、エルサルバドルだけでなく、中米全体の通商パートナーです。近年、中米と日本の通商関係は拡大しております。1996年の総貿易額は674.4百万ドルでしたが、2003年には991.9百万ドルに達しました。この内訳は、日本製品輸入が885.0百万ドル(87.9%)、中米より日本市場への輸出が113.5百万ドル(12.1%)になります。

 日本向けの中米主要輸出産品は農産物ですが、そのうちコーヒーが全輸出の35.4%を占め、コンピューター関連部品及び付属品が29.5%を占めております。

 日本は、エルサルバドルの政治、経済、通商、経済協力分野における主要なパートナー国のひとつです。2002年、日本向けエルサルバドル全輸出の90%以上をコーヒーが占め、他には観用植物、種子、食料加工品各種、銅・アルミ、動物(は虫類)、靴、干し魚などが輸出されております。

 エルサルバドル政府は、今後5年間、日本政府との関係の緊密化と観光分野をはじめ新しい投資先としての裾野産業の開拓を主目標の一つとして掲げております。

 エルサルバドル・日本修好70周年記念を迎え、エルサルバドル大統領として、また、エルサルバドル国民代表して、我々の友人に対して心から感謝の気持ちをお伝えします。ありがとうございます。

2005年2月21日

エリアス・アントニオ・サカ
エルサルバドル共和国大統領

日本国総理大臣
小泉純一郎閣下



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