● |
20日~22日、カナダのケベックに米州34ヶ国(除くキューバ)の首脳レベルが集まり、第3回米州首脳会議が開催された。 |
● |
今次サミットにおいては、1994年の第1回米州首脳会議にて採択されて以来、交渉を行ってきた米州自由貿易地域(FTAA)について遅くとも2005年12月までにFTAA協定を発効する等、FTAA創設に向けた具体的スケジュールが参加各国の間で承認された。FTAAが創設された場合、人口約8億人、域内国内総生産(GDP)の合計が11兆ドルを越える世界最大の経済統合が誕生する。 |
● |
また、米州地域の民主主義を一層強化することを目的として、FTAAプロセスの参加には民主主義体制を条件とする「民主主義条項」等を盛り込んだ「ケベック宣言」、及び今次会議の3つのテーマである「民主主義の強化」、「繁栄の創造」、「人々の潜在力の実現」を実現するための「行動計画」が採択された。 |
● |
今後の交渉の進展と右FTAA創設の実現には、ブッシュ米大統領が早急に貿易促進権限(TPA)を授権できるかが大きな焦点となる。 |
● |
次回米州サミットはアルゼンティンにおいて開催される予定。 |