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在日日系ブラジル人シンポジウムの開催


平成13年8月

1.背  景

(1) 日本に滞在する在日ブラジル人の数は現在約25万人に達しており、在日外国人コミュニティーの中では在日韓国・朝鮮人、中国人に次ぐ第3位の規模となっている。そのほとんどは主に就労を目的として来日している日系人であり、この数は、日本からブラジルへの移民が始まった1908年以降ブラジルが受け入れた日本人の数にほぼ匹敵するもので、約130万人といわれる日系ブラジル人の約5分の1に相当する。

(2) 在日ブラジル人急増の背景には、1990年6月の「出入国管理及び難民認定法」の改正がある。この入管法の改正により、日系二世・三世及びその家族に対し3年間滞在可能な「日本人の配偶者等」「定住者」査証の発給が認められることになった。

(3) 就労を目的とした日系ブラジル人の訪日は、それが現れ始めた1980年代当初は一時的な現象とみられていたが、上記の入管法改正を契機として右現象は恒常化し、家族同伴で来日し長期滞在する人々や一旦帰国した後再来日する人々も増えている

(4) このような状況下、在日ブラジル人を取り巻く環境に変化が生じ、政府、民間、地方自治体はそれぞれ日系人就労者及びその家族に対する理解と協力の促進に取り組んできている。今後さらに少子化・高齢化が進むであろう日本において、外国人労働者を如何に受け入れ、如何に多文化共生を図るかという問題は極めて重要な国民的課題である。

2.概  要

(1) 在日日系ブラジル人シンポジウム「日系ブラジル人と日本社会-多文化共生の試み」は、2月1日(木)、東京(外務省)において、日本・ブラジル双方の官民関係者が一堂に会する初の試みとして開催された(本シンポジウムのプログラム別添参照)。

(2) 本シンポジウムには、日本側より各省庁、地方自治体、有識者、NGO等の関係者が、ブラジル側より外務省、在京大使館、総領事館、有識者、在日日系ブラジル人コミュニティー等の関係者が出席した(約50名)

(3) 三田千代子・上智大学教授を中心とする学識者を座長とし、社会・文化(日本社会への適応等)、教育(不就学、言葉等)、就労環境(社会保険、健康保険等)といった分野毎に分科会を設置、日本国内各地における在日日系ブラジル人コミュニテイーの現状につき関係者よりの報告、及び出席者による幅広い意見交換が行われた。

(4) 今回と同様の在日日系ブラジル人に関するシンポジウムは、今後も開催される方向で検討されている(平成13年度は10月に浜松市とタイアップして「浜松国際シンポジウム」を開催予定)。


在日日系ブラジル人シンポジウム
「日系ブラジル人と日本社会-多文化共生の試み-」
プログラム
(一般非公開)


平成13年2月1日(木)
(於:外務省 国際会議場892号室)

09:30 開 会 式(櫻田政務官挨拶)
09:40 全体会合
*基調講演(堀坂教授(上智大))
*地方自治体の経験(安井室長補佐(浜松市))
*在日日系ブラジル人コミュニティーへの伯側対応(ヘイス駐日ブラジル大使)
10:30 (コーヒーブレーク)
10:45~12:30 第1分科会「在日日系ブラジル人と日本社会」
  (座 長) 三田教授(上智大)
(報告者) 田島久歳(城西国際大学)
豊住マルシア(ボランティア)
塚本恭子(クルーベ・ド・ブラジル代表))
12:30~13:30 昼  食
13:30~15:15 第2分科会「在日日系ブラジル人の子弟教育」
  (座 長) 渡辺教授(明治学院大)
(報告者) ジャンジーラ前山(常葉学園大大学院講師)
梅本霊邦(神奈川県寛政高校教諭)
15:15 (コーヒーブレーク)
15:30~17:15 第3分科会「在日日系ブラジル人の就労とその環境」
  (座 長) 二宮教授(サンパウロ大、国外就労者情報援護センター理事長)
(報告者) 鈴木康之(在日ラテン・アメリカ労働者の相互扶助・救済基金代表)
リンコン・フジナガ(静岡県JABRA社代表)
ツトム・サコダ(サンパウロ州立銀行東京支店長)
17:15 全体会合(総括)

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