イラク情勢に係る邦人保護状況

イラク情勢に係る邦人保護状況

平成15年3月24日／日本時間06：00現在

1．関係国邦人数及び危険情報発出状況

★	白抜き部分が退避勧告発出国
★	邦人数は、2月時点からの変更を示す

国　名

邦　人　数

危険情報発出状況　*カッコ内発出日

重

点

国

イラク

45名（←108名）
（うち短期39名）

（注1）

●	全土「退避勧告」	（2月14日）
	（3月8日までに大使館員は全員出国）

クウェート

86名（←197名）（注2）
（うち短期29名）

●	全土「退避勧告」	（3月6日）

イスラエル

554名（←640名）

（うち短期33名）

●	全土＋西岸・ガザ「退避勧告」
		（3月17日）

サウジアラビア

＊カフジ地区88名（←156名）

（サウジ全体）
647名（←1,024名）

●	カフジ地域「退避勧告」
●	イラクとの国境付近「渡航延期」
●	東部州・リヤド「渡航延期」
●	その他「十分注意」	（3月6日）

バーレーン

101名（うち短期5名）

●	全土「渡航延期」（3月17日）

カタール

161名（うち短期56名）

●	全土「渡航延期」（3月17日）

他

の

周

辺

国

トルコ

1,103名

●	ハッキャーリ、シュルナックの各県「渡航延期」
●	上記以外の地域「十分注意」

（3月17日）

ヨルダン

206名（うち短期111名）

●	アズラク以東のイラク国境付近「渡航延期」
●	上記以外の地域「渡航の是非検討」

（3月17日）

アラブ首長国連邦

1,390名

●	ドバイ首長国「十分注意」

（3月21日）

（注4）

イラン

433名

●	イラクとの国境付近「渡航延期」
●	アフガン国境「渡航延期」
●	シスターン・バルチスタン州、ケルマン州「渡航の是非検討」

（3月17日）

シリア

219名

●	イラクとの国境付近「渡航延期」
●	上記以外の地域「十分注意」

（3月17日）

総　　計

4,945名

（注3）

（注1）

イラクにおける邦人45名の内訳

NGO

6名

（ピース・ウィンズ・ジャパン、北イラク・クルド人地域）

報道関係者

24名

（バグダッド19名、北イラク・クルド人地域5名）

市民団体・個人等

15名

（バグダッド）

※	上記のうち「人間の盾」の登録を確認している者＝7名（うち2名はフリージャーナリスト、実際に「人間の盾」サイトに配置されている者は5名）

（注2）

クウェートにおける邦人86名の内訳

大使館関係者	：	12名
個人・永住者	：	45名
短期滞在者	：	29名	（主に報道関係者）

（注3）

3月20日付で、渡航情報（広域情報）「対イラク軍事行動に伴うテロの脅威」を発出し、テロに対する注意を喚起。

（注4）

3月21日付で、ア首連のドバイ首長国に対し、イラク情勢に係る治安の悪化の可能性に配慮し、「十分注意」を発出した。

2．各国邦人保護措置の現状

（1）	イラク
	（イ）	市内の状況（日本時間04：00現在）
		・爆撃は市街に対して断続的に行われている。
		・電話回線はかなり繋がりにくい（特に国際回線）。
		・航空便については、19日以降全て運休。
	（ロ）	邦人保護の状況
		・3月8日までに、現地館員は、アンマンへ出国。邦人保護業務は、限定されている（現地職員が可能な限りリエゾンとして残留邦人をフォロー､アンマンから電話連絡を試みている）。
		・バグダッドの国際赤十字委員会（ICRC）等国際機関に邦人保護につき協力を依頼済み。
（2）	クウェート
	（イ）	市内の状況（日本時間04：00現在）
		・市内は平穏。
		・空港は開いている。ガルフ航空は23日よりバーレーン行き1便を運航。エミレーツ航空は22日よりドバイ行き（1日1便～2便）を運航。クウェート航空は運航中なるも23日より米、欧州等行きの便を運航停止。英国航空、ルフトハンザ航空、オランダ航空は運航停止中。
	（ロ）	邦人保護の状況
		・残留邦人に対し商業定期便等による退避を呼びかけている。陸路退避も準備。
（3）	イスラエル
	（イ）	市内状況（日本時間04：00現在）
		・テルアビブ市内は通常どおり。
		・空港は通常通り。フライト状況は、23日現在、2社が運航停止中（英国航空、エール・フランス）。エール・フランスは25日に運航再開予定。運航便の予約状況は厳しくない（エル・アル航空は、運航停止となったチケット保有者に優先的対応を実施している由）。オランダ航空は26日より運休の予定。
	（ロ）	邦人保護の状況
		・引き続き、残留邦人に対し商業定期便等による退避を呼びかけている。
（4）	サウジアラビア
	（イ）	市内状況（日本時間04：00現在）
		・カフジ地区のクウェートとの国境では通過がスムーズに行われ、国境からサウジ側の道路には混雑無し。カフジ市内も平穏。
		・リヤド及び東部州は平穏。フライトも通常通り。
	（ロ）	邦人保護の状況
		・カフジについては、「退避勧告」発出後も、アラビア石油関係者を中心に88名が未だ残留。引き続き早期退避を呼びかけ。