ベーカー・イラク債務問題担当米大統領特使による 小泉総理への表敬について
平成15年12月29日
- 本日、小泉総理は、ベーカー米大統領特使とイラクの債務問題を含め、イラク復興支援について意見交換を行った。
- 総理は、イラクの復興に向けて米国を含む国際社会と緊密に協調して取り組んでいく考えである旨述べた。特使はマドリッドにおけるイラク復興国際会議で示されたような日本のイラク支援に向けた姿勢を重ねて高く評価した。
- 総理は、日本が2004年中にパリクラブにおいて相当の債務削減を行うことにコミットし、この目的を達成するため、米国を含む他の国々と緊密に協調して取り組んでいく旨述べた。この点は、イラクの人々に自由で繁栄するイラクを作り出す機会を確保するために不可欠であり、国際社会の平和と安定にとって特別な重要性を有している。この関連で小泉総理は、イラク再建に向け日本が果たしているグローバルリーダーシップの役割に合致するよう、もし他のパリクラブ債権国がパリクラブ合意に沿って同様に対応する用意があるのであれば、日本もかなりの債権放棄を行う用意があると述べた。特使は、総理のこの発言を歓迎し、高く評価した。債務削減の具体的な数値は関係者間の交渉を通じて決定されるべきものである。両国は、国際社会の他のメンバーとともに、速やかに交渉を開始する用意がある。
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