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イラク情勢(最近の動き)

2月23日 11:00

 2月23日午前11:00までの主な新たな動き。

 主な動き

●21日から22日早朝まで、アナン国連事務総長はバクダッドにて3度、計約7時間にわたりアジーズ・イラク副首相と協議した。
「ア」事務総長はまた、22日午後1時(現地時間)頃よりフセイン大統領と3時間にわたり会談した。会談後、エッカート国連事務総長報道官は、会見で、フセイン大統領との会談の結果、事務総長は、事態の打開は目前にある(on the verge of breakthrough)と感じている旨述べた。現地時間午後7時に再度アジーズ副首相等と協議が行われ、文書による合意が整った模様。協議後、「エ」報道官は、合意は、全安保理メンバーに受入可能なものであると述べた。23日10時30分(現地時間)より、「ア」事務総長が記者会見を行う予定であり、その前には合意文書に署名が行われる予定。
●イラク側スポークスマンは、フセイン大統領とアナン事務総長との会談が前向きなもの(positive meeting)であったと述べたとの報道あり。
●上記報道につき、22日、コーエン米国防長官は、国連安保理の諸決議を完全履行できないようなフセイン大統領との取引であれば反対すると述べ、またバーガー米大統領補佐官は、合意の具体的内容を見る必要がある、外交的解決に成功したなら極めて喜ばしいが、まず合意内容を検討する必要があると述べた。
●安保理は、20日、イラクの石油輸出拡大(180日間で現在の20億ドルから52億ドルに増加)を承認する決議を、全会一致で採択。

1.米国

○20日、政府は、在クウェイト及び在イスラエルの在外公館館員の家族及び緊急要員ではない館員に対して自主的な退避を認める(authorized the voluntary departure)と発表。また、クウェイト、イスラエル、西岸・ガザ地区の米市民に国外退去検討を要請。
○21日、国務省は、イラクに滞在する米国国民に対し、速やかに退去するよう勧告(advised to depart as soon as possible)。
○20日、国務省報道官は、対イラク武力行使の方針に対しこれまでに20ヶ国が軍事面の協力を申し出ていることを発表。中東諸国で名前が挙げられたのはクウェイトのみ。
○20日、クリントン大統領はアラブ諸国に対してビデオテープ・メッセージを発出し、米国がイラクに武力行使した場合の犠牲者の責任は全てフセイン大統領が負わねばならない旨述べた。
○21日、政府による対イラク武力行使の方針に抗議して、約3000人がワシントン市内でホワイトハウスまでの約1.6キロをデモ行進、6人が逮捕された。
○原子力空母ジョン・ステニスを中心とする1個空母戦闘群が米を出航する予定。巡洋艦及び駆逐艦は23日(又は22日)出航予定で、ステニスは26日出航予定。ステニスは、3月中旬にペルシャ湾に入り、空母ジョージ・ワシントンと交代する予定。(CNN等の報道)  

2.各国の動向

(1)P5
(英)政府は、パレスチナ自治区の自国民に注意喚起(報道)。
クック外相は、BBCラジオに対し、「もしサダムが本当に進んで協力するのであれば、制裁停止はかなり近い将来に行われるかも知れない。」と述べた。
(露)現地報道によれば、小渕大臣とプリマコフ外相の会談後、タラソフ外務省情報出版局長が、日露外相は会談においてイラクを巡る危機の平和的解決を支持した旨述べた由。

(2)欧州・大洋州諸国
(豪)豪州軍SAS部隊110名がクウェイトに到着。(20日ABSラジオ)。21日、ハワード首相は、現段階で決定しているのは配備までで、軍事行動参加までは決定していない旨発言。(報道)

(3)中東諸国
・多くの中東諸国(ジョルダン、エジプト、パレスチナ自治区、レバノン、トルコ、イラン等)で、「二重基準」を批判する反米デモが激化。
(エジプト)ムーサ外相は、「アナン国連事務総長の調停活動は期限を設けずに行われ、今回のバグダッド訪問でイラク指導部と最終合意に達せなくとも再度イラクを訪れることを期待している。」と述べた(報道)。
 大統領府の政策最高顧問であるオサマ・エルバズ大統領補佐官は、21日、記者に対し、アナン国連事務総長の提案は、国連査察団に21カ国(露、豪、独、インドネシア、伊、ベルギー、ポーランド、チェコ、スウェーデン、中、仏、ベネズエラ、フィンランド、加、英、ノルウェー、オーストリア、ナイジェリア、蘭、米、我が国)の外交団オブザーバーを加えた内容であることを明らかにすると共に、ムバラク大統領が20日夜にフセイン・イラク大統領と電話会談を行い、イラクが同案を受け入れる感触を得たと語った。(22日付、朝日・朝刊)  

3.国連関係の動き

20日、バグダッド発時事は、イラクの大統領関連施設8カ所を実地調査した国連事務総長の調査チームが、施設の総面積は31.5平方キロで、バグダッドに3カ所、バスラに1カ所など全国に点在、全面積の約3分の1は人口湖であった、との調査結果を発表した旨報道。



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