外務省 English リンクページ よくある質問集 検索 サイトマップ
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
トップページ 各国・地域情勢 中東
中東
世界地図
アジア 北米 中南米 欧州(NIS諸国を含む) 大洋州 中東 アフリカ


イラク情勢(最近の動き)

2月18日 8:30

 2月18日午前8時30分までの主な動き。

 主な動き

●17日、クリントン米大統領は国防省で講演を行い、テレビ放映を通じてイラクの安保理決議違反、あり得べき武力行使の目的等について国民に対し説明した。
17日、バハレーンのムタワ情報相は、同国内にある基地を米軍がイラク攻撃のために使用することを拒否する旨発表。
●17日、コーエン米国防長官は、湾岸地域に展開中の米軍地上部隊に5000~6000人の兵力を追加配備する命令に署名した旨発表。
●報道によれば、16日、クック英外相はイラクが真剣に対話に臨むならばアナン国連事務総長のバグダッド訪問を支持する旨表明。
●アナン国連事務総長は、17日夕(NY時間)、P5との4度目の協議を行った。17日付ニューヨーク・タイムズ紙は、米国は、同事務総長がフセイン・イラク大統領と会談する際,安易な外交上の「譲歩」をしないようにするためのガイドラインを作成、同事務総長はこれを持って今週バクダッドに向けて出発する見込みである旨報じた。
17日、エリツィン露大統領は年次教書演説でイラクによる安保理決議の履行を求めるとともに、あらゆる外交的可能性を利用することが必要であり、武力行使は最後の最も危険な手段であると確信している旨発言。
●16日、サッハーフ・イラク外相は、クウェイトが自国から米軍の攻撃を許せば、クウェイトがその結果を負うことになろう旨発言。
●17日、サッハーフ・イラク外相が訪仏し、シラク仏大統領と会談。

1.我が国

○16日、民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者会見にて、米国による対イラク武力行使には「新たな決議が必要だ」と述べた。また、新党友愛の伊藤英成幹事も「以前の国連決議をそのまま当てはめていいのか」と述べた(17日国内各紙)。
○17日、中曽根元首相は、「万一(の事態)が起きた場合は、日本はどういう種類の協力を行うかよく検討しておく必要がある。失敗すると、米国の反応によっては、特に日本の経済政策に圧力を受ける危険性がないとは言えない」と述べた由。

2.米国

○16日付けタイム誌は、複数の米国防総省筋を引用して、米軍は過去3ヶ月イラク南部で実戦を想定した模擬飛行訓練を繰り返していた旨報道。
○16日、ヘリ空母グアムなど4隻からなる上陸作戦用部隊が湾岸に到着。
○報道(CNN)によれば、16日、米国は3000人の陸上部隊をジョージア州フォート・スチュワートよりクウェイトに向けて派遣した。
○16日、ホワイトハウス筋はイラクが大量破壊兵器をスーダン等イラクに同情的なアラブ諸国に秘匿したとの下院調査報告を信頼に足る証拠がないとして否定した。
16日報道(CNN)によれば、米国内の世論調査でイラク危機の外交的解決を求めると回答した人が54%で武力行使支持の41%を上回った(前回調査では武力行使支持が50%であった)。

3.イラク

○15日、イラクを訪問中の国連専門家チーム3名はラシード石油相及びカイシー外務次官と協議。
○16日、ロンドン発ロイターは英国防筋を引用して、イラクは生物兵器開発目的で穀物散布装置を購入しようとしていた旨報道。
○16日、フセイン大統領はモロッコのハッサン国王と電話で会談。同国王は武力行使に反対し外交努力を継続する意向を表明。なお、クリントン大統領も電話にて同国王に米に対する支持を要請。
○16日、サッハーフ外相はレバノンを訪問し、ブウェイズ外相、ヘラーウィ大統領と会談しフセイン大統領からのメッセージを伝達した。
○16日、大統領恩赦により、囚人212人(エジプト人、パレスチナ人、クウェイト人)を解放。
○17日、サッハーフ外相は仏を訪問し、シラク大統領と会談。

4.各国の動向

(英)16日、ブレア首相はトルコのユルマズ首相とイラク問題につき協議。16日、クック外相は、イラクが真剣に対話するならばアナン国連事務総長のバグダッド訪問を支持すると表明(BBC)。
(露)16日、ポスヴァリュク外務次官はバクダッドでアジーズ・イラク副首相と会談し、「交渉は非常に微妙な段階にある」旨イラクのテレビに発言。
(中)16日、江沢民国家主席は、訪中したイエメンのサーレハ大統領と会談し、武力行使に反対する旨述べると共にイラクに対して国連決議の全面履行を呼びかけた。サーレハ大統領も中国の立場を支持。
(仏)16日、シラク大統領は、国連決議を尊重した受入可能な解決は可能である旨述べると共に、アナン国連事務総長のイラク訪問を呼びかけた。
  17日、大統領が、訪仏中のサッハーフ・イラク外相と会談。
(独)15日、キンケル外相はアナン国連事務総長のイラク訪問を呼びかける声明を発表。シェーファー外務担当相が16日エジプトを訪問し、ムーサ外相と会談予定。
(伊)伊の平和運動グループがメンバーをバクダッドに送り、学校や病院等非軍事施設に「人間の盾」として配置する計画を立てている。
 ディーニ外相は、16日より訪米し、オルブライト米国務長官と会談する予定。
(豪州)16日、ハワード首相はSAS部隊及び給油機からなる欧州軍が17日パースより湾岸に出発する旨声明を発出。同軍の使命は現段階では配置のみであり、軍事行動に関与するマンデートは与えられていない、先に閣議決定された情報及び医療関係者の派遣は米国と調整中の由。
(蘭)16日、同国公共テレビは蘭人の大半がイラクへの軍事攻撃への蘭の関与に反対している旨報じた。
(ヴァチカン)16日、イラク問題に関する声明を発表し、アナン国連事務総長のイラク訪問を要請。
(デンマーク)16日付け報道によれば、デンマーク政府は16日米国との軍事協力案をまとめ、同提案を17日国会が決定予定。
(スウェーデン)14日、報道によればスウェーデン政府は緊急事態に備えて保管されている毒ガス防御装備8万セットをイスラエルに売却することを決定。15日、イェルヴァーレン外相はアンマンにおいてサッハーフ・イラク外相と会談した。会談後、会談は「口論」の如くで危機の解決が完全に行き詰まっていることを明示している旨発言。
(ジョルダン)14日、ハッサン皇太子、フセイン国王はイスラエル空軍がイラク攻撃のためにジョルダン領空を通過することを許可しない旨発言。15日、イラクとの間で石油供給の見返りに2億5500万ドル相当の生活必需品を輸出する貿易契約に署名。
(クウェイト)16日、ズメイヒ計画相がレバノンを訪問し、ヘラーウィ大統領、ハリーリ首相、ベリー国会議長と会談。
(カタル)15日、ハマド外相はサッハーフ・イラク外相からの書簡を受領。
 報道によれば、カタルのハマド外相は16日、イラクを訪問しフセイン・イラク大統領と会談、ハマド首長のメッセージを伝達した。
(オマーン)16日、カブース国王はデミレル・トルコ大統領と電話にて会談。
(エジプト)16日、米国務省デヴィッド・ニュートン特使が同日エジプトを訪問し、ムーサ外相と協議予定。米国の武力行使への傾斜を非難するエジプト著作者協会は、18日12時間の座り込みを計画(いずれも16日付け報道)。
(パレスチナ)15日、カドゥーミPLO政治局長は、「米国は中東和平プロセスの再興における失敗を隠すためにイラク攻撃をしたがっている」、「イラク攻撃は和平プロセス全体の終焉を意味する」旨述べた(16日ロイター)。

5.軍事情勢

○ニミッツは既に地中海を航行中。一部の船は随伴している。
○報道によれば、米補給艦「フランク・フィリップ」(車両輸送船「フランクリン・J・フィリップ」)が湾岸地域へ向けスエズ運河を通過。同艦には2000名の兵士と1500トンの装備品等が搭載されている。仏軍船「ペリー」が1765トンの装備品を搭載し湾岸に向けてスエズ運河を通過した。(16日付けエジプト紙報道)

6.国連関係の動き

○16日報道(CNN)によれば、アナン事務総長は17日P5と再度協議を持ち調停案で合意出来れば、18日、安保理15メンバー国にブリーフを行う予定である旨発言した由。



目次
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
外務省